背景
ジンジャーは熱帯アジア原産のショウガ科の多年草で、日本では「ショウガ」として親しまれています。
古代中国やインドでは紀元前から薬用や香辛料として利用されており、古代ギリシャやローマにも伝わりました。
日本には奈良時代に伝来し、平安時代の『延喜式』にも記録があるなど、長い歴史を持つハーブです。
特徴
ジンジャーは地中に広がる肥大した根茎(ショウガ根)を持ち、地上部には細長い葉をつけ、夏には淡黄色の花を咲かせます。
根茎にはジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロンなどの辛味成分が含まれ、これらが独特の香りと風味を生み出しています。
また、抗酸化作用や抗炎症作用、消化促進作用などが期待されています。
利用法
- ハーブティー
ジンジャーの根茎をスライスまたはすりおろして熱湯で抽出し、ハーブティーとして飲用します。単独でも、レモンやハチミツ、シナモンなどとブレンドしても美味しくいただけます。体を温め、消化を助ける効果が期待されます。 - 料理
ジンジャーは、和食、インド料理、中華料理など、さまざまな料理に香辛料として利用されます。生のまま薬味として、また、乾燥させて粉末状にしたものは、焼き菓子やカレーなどに使用されます。 - 保存食品
ジンジャーは、砂糖漬け(ジンジャーコンフィ)や酢漬け(ガリ)として保存され、お菓子や寿司の付け合わせとして親しまれています。 - アロマテラピー
ジンジャーの精油は、温かみのあるスパイシーな香りが特徴で、リラックス効果や血行促進作用があるとされ、マッサージオイルや入浴剤に利用されます。
注意点
胆石がある方はご注意ください。
血管拡張薬(ニフェジピン)との薬物相互作用の可能性がありますのでご注意ください。
ハーブティー
ジンジャーを使用しているハーブティーはこちらです。
12月:ウィンターライト