チンピ

ハーブ

背景

チンピはミカン科の植物(主にウンシュウミカン)の成熟した果実の皮を乾燥させたもので、伝統的な中国医学(中医学)や日本の漢方薬、ハーブ療法において長い歴史を持ちます。
「陳皮」とは「古い皮」という意味で、乾燥・熟成させるほど香りと薬効が高まるとされています。
日本でも古くから胃腸薬や風邪薬、健康茶の材料として利用されてきました。


特徴

チンピは、オレンジ色または暗褐色に乾燥した果皮で、独特の芳香とほろ苦さ、かすかな甘みを持っています。
主な成分には、リモネン、シネオール、フラボノイド(ヘスペリジン、ナリンギン)などが含まれ、消化促進、抗酸化作用、抗炎症作用、去痰作用が期待されています。
特に芳香成分リモネンはリフレッシュ効果に優れています。


利用法

  • ハーブティー
    乾燥したチンピをそのまま、または細かく砕いて熱湯で抽出し、ハーブティーとして飲用します。さわやかな柑橘系の香りとほろ苦い風味があり、リラックスや消化促進に効果的です。
  • 漢方薬
    消化不良、食欲不振、咳、痰を和らげる目的で、さまざまな漢方処方に配合されています(例:「小青竜湯」「六君子湯」など)。
  • 料理
    お菓子や料理の香り付けに使用されることもあり、特に中華料理ではチンピを使った煮込み料理(例:チンピ鶏、チンピ牛肉煮)などが知られています。
  • スキンケア・芳香浴
    チンピを煮出した湯を浴槽に入れる「柑橘風呂」は、リラックス効果や肌の保湿にも役立ちます。

ハーブティー

チンピを使用しているハーブティーはこちらです。
11月:ハーベスト


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