背景
バードックはキク科の二年草で、日本では「ゴボウ」として親しまれています。
原産地はヨーロッパやアジアの温帯地域で、現在では世界中に広く分布しています。
日本では主に食用として利用され、特に「きんぴらごぼう」や「豚汁」などの料理に欠かせない食材です。
また、伝統医学では「血液浄化」や「解毒」の目的で用いられてきました。
特徴
バードックは、高さ1〜2メートルに成長し、大きな葉と紫色の球状の花を咲かせます。
花は夏から秋にかけて開花し、種子はフック状のトゲを持ち、動物の毛や衣服に付着して拡散します。
根は長くて太く、外皮は茶褐色で内部は白色。土の香りと独特の風味が特徴です。
主な成分には、イヌリン(プレバイオティクスとして知られる食物繊維)、タンニン、ポリフェノール、精油などが含まれ、抗酸化作用や抗炎症作用が期待されます。
利用法
- 料理:日本では、バードックの根を「ゴボウ」として、きんぴら、煮物、味噌汁などに利用します。また、欧米では若い葉や茎も食用とされ、サラダや炒め物に加えられます
- ハーブティー:乾燥させたバードックの根を煎じてハーブティーとして飲用します。土のような香りとやや苦味のある味わいで、デトックスや消化促進を目的として利用されます
- 外用:バードックの葉や根を用いた湿布や洗浄液は、皮膚の炎症、湿疹、ニキビなどの緩和に効果があるとされています
注意点
キク科アレルギーの方はご注意ください。
ハーブティー
バードックを使用しているハーブティーはこちらです。
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