コリアンダー

ハーブ

背景

コリアンダーはセリ科の一年草で、地中海沿岸や中東を原産とする古代から利用されてきたハーブです。
日本では「コエンドロ」というポルトガル語由来の呼称が江戸時代に伝わり、近年ではタイ語の「パクチー」としても親しまれています。
葉、茎、種子、根のすべてが食用可能で、特に東南アジア、インド、中東、南米などの料理に欠かせない存在です。

特徴

コリアンダーは高さ30〜60cmに成長し、下部の葉は広く切れ込みがあり、上部の葉は細かく羽状に分かれています。
夏には白または淡いピンク色の小さな花を咲かせ、球形の種子を実らせます 。
葉は独特の強い香りを持ち、好みが分かれることもありますが、種子(コリアンダーシード)は温かみのあるスパイシーで柑橘系の香りが特徴です 。
主な成分にはリナロール、テルペン類、フラボノイド、ビタミンC、K、A、鉄分、マグネシウムなどが含まれ、抗酸化作用や抗菌作用が期待されています 。

利用法

  • 料理:葉はサラダ、スープ、カレー、タコス、フォーなどに生のまま加えられ、種子はカレー粉やピクルス、ソーセージ、パン、ビール、ジンの香り付けに使用されます 。根はタイ料理のスープやペーストの材料として利用されます
  • ハーブティー:主に乾燥させた種子を使用し、消化促進やリラックス効果を目的として飲用されます。種子を軽く炒ってから煮出すことで、香ばしさと風味が引き立ちます
  • 民間療法:伝統的に、消化不良、食欲不振、月経不順、皮膚の炎症、口臭予防などに利用されてきました。また、抗菌作用や血糖値の調整効果も報告されています

ハーブティー

コリアンダーを使用しているハーブティーはこちらです。
10月:秋の趣

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