背景
ローズヒップはバラ科の植物であるドッグローズの偽果(花托が肥大した部分)を指します。
ヨーロッパや西アジア、北アフリカなどに自生し、古代ギリシャやローマ時代から薬用や食用として利用されてきました。
第二次世界大戦中のイギリスでは、ビタミンC源としてローズヒップシロップが配給されていたことでも知られています。
特徴
ローズヒップは、鮮やかな赤色やオレンジ色の小さな果実で、フルーティーな香りとほどよい酸味が特徴です。
主な成分には、ビタミンC(レモンの20〜40倍)、ビタミンA、B群、E、ペクチン、リコピン、β-カロテン、フラボノイド、タンニンなどが含まれます。
これらの成分により、抗酸化作用、免疫力向上、美肌効果、便通改善などが期待されます。
利用法
- ハーブティー:乾燥させたローズヒップを使用したお茶は、ハチミツや他のハーブ(例:ハイビスカス)とブレンドすることで飲みやすくなります。ビタミンC補給やリラックス効果が期待されます
- 料理:ジャム、ゼリー、シロップ、スープ、ジュースなどに利用されます。スウェーデンの「ニーポンスッパ(ローズヒップスープ)」など、地域ごとの伝統的な料理にも使用されています
- 美容・健康:ローズヒップオイルは、種子から抽出され、保湿や肌の再生、シミやシワの予防など、美容目的で広く利用されています。また、サプリメントとしても販売され、関節炎や免疫力向上などの効果が期待されています
ハーブティー
ローズヒップを使用しているハーブティーはこちらです。
8月:南国の夕日