ジュニパーベリー

ハーブ

背景

ジュニパーベリーはヒノキ科の常緑低木・針葉樹であるジュニパー(ネズ)に実る青紫色の果実です。
ヨーロッパ、北米、アジアの寒冷地に広く分布しており、古くから薬用や料理、宗教儀式に利用されてきました。
特に中世ヨーロッパでは、ペストなどの疫病対策として、ジュニパーベリーを焚いて空気を清めたと言われています。
また、ジンの香り付けに欠かせないボタニカル(香りの元)としても有名です。


特徴

ジュニパーベリーは、直径5〜10mm程度の球形の果実で、熟すと濃い青紫色に変わります。
果実は、スパイシーかつウッディーな香りと、わずかに甘酸っぱい風味を持ちます。
主な成分には、α-ピネン、ミルセン、サビネンなどの精油成分が含まれており、利尿作用、抗菌作用、消化促進作用、デトックス効果が期待されています。


利用法

  • ハーブティー
    乾燥したジュニパーベリーを軽く潰してから熱湯で抽出し、ハーブティーとして飲用します。爽やかな森の香りとほのかな苦味が特徴で、デトックス、消化促進、リフレッシュを目的に用いられます。
  • 料理
    独特の香りを生かし、ジビエ料理(鹿肉、鴨肉など)や煮込み料理、マリネ、ソーセージの風味付けに利用されます。また、ジンの香り付けにも不可欠な材料です。
  • アロマテラピー
    ジュニパーベリー精油は、心身の浄化、ストレス緩和、むくみ解消、リフレッシュ効果を目的に広く使用されています。特に、セルライトケアやデトックスマッサージオイルに人気です。
  • 民間療法
    古くから利尿促進、消化促進、風邪の緩和、リウマチの症状軽減に利用されてきました。


ハーブティー

ジュニパーベリーを使用しているハーブティーはこちらです。
11月:ハーベスト

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